【Vol. 03】まちを遊園地に!

今回の輪旅の舞台は下町人情キラキラ橘商店街。

その商店街を拠点に活動される劇団″シアターキューブリック″の方々にお話を聞きました。

劇団の活動テーマは「まちを遊園地に!」。

2016年には下町人情キラキラ橘商店街で商店街を丸ごと活用した「キラキラ橘ドラ街ック商店街!」を開催し、演劇やゆるきゃらとのスペシャルステージ、食べ歩きなど盛り沢山のイベントをプロデュースしています。



「すみだ」と「商店街」を盛り上げるため活躍し続けるシアターキューブリック、学芸人の2人はどんなお話を聞けたのでしょう?

キラキラ橘ドラ街ック商店街!

まちを遊園地に!

ふとめ:葛飾ふとめ
ぎょろめ:ぎょろめの
ふとめぎょろめ:輪になって北斎!
ぎょろめ:さあ始まりました、輪旅第十二弾。今日は下町人情キラキラ橘商店街事務局の2階にお邪魔しています。なんだかちょっとレトロな空間です。
ふとめ:素敵ですね~。懐かしい感じがする。
ぎょろめ:そうだね。私たちは以前この商店街に「葛飾ふとめ・ぎょろめの輪TV」でお邪魔したこともありご縁がありますが…今日はもっと商店街になじみ深い、「シアターキューブリック」の方々をお呼びしています!
ふとめ:やったね!
ぎょろめ:それではシアターキューブリックより「帰ってきたキューピッドガールズ」のお二人、カモン!

奥山さん谷口さん:どうも~~~~!
ぎょろめ:今回はシアターキューブリックより「帰ってきたキューピッドガールズ」の奥山静香さんと谷口礼子さんにお越しいただきました。もうね、勢いがすごい(笑)
ふとめ:めちゃくちゃパワフルですよね、よろしくお願いいたします。
奥山さん:はい、それが売りですから!よろしくお願いいたします。

ぎょろめ:少しご説明させていただきます。シアターキューブリックは2000年2月27日に作・演出の緑川憲仁さんが中心となり、一般公募で集まった仲間たちと旗揚げした劇団で、世代を越えて心に響く「家族・絆・愛」をテーマにどこか懐かしい世界観で劇空間を包み込んでいる・・・とのことですが、まずはシアターキューブリックさんの普段の活動を教えていただけますか?

奥山さん:シアターキューブリックは墨田区を拠点にしているのですが、全国各地のイベント出演や鉄道や銭湯、それから遊覧船などでもお芝居をしている劇団です。もちろん劇場でもお芝居をさせていただくことはありますが、ちょっと一風変わった場所で街と関わりあいながら楽しくお芝居をしているのが特徴です。
ぎょろめ:なるほど、劇場を飛び出して色んなところでライブ感のあるお芝居をされているんですね。

奥山さん:そうですね。演劇というとどうしても劇場の中で照明や音響を駆使してきっちり行うようなイメージがあると思いますが、街の方と触れ合いながら街の中に演劇があったら一体どうなるかを考えて制作しています。
ぎょろめ:一般的な劇場がお芝居の場ではなく、街そのものが舞台というのは他にない強い個性ですよね。

たとえば鉄道を舞台にします。

ぎょろめ:これまでに街や遊覧船などでお芝居をされてきたとのことですが、どんな内容のお芝居だったのでしょうか?
奥山さん:はい。ひとつは樽見鉄道さんとコラボして「樽見鉄道スリーナイン」というお芝居をしました。これは谷口が主演を務めた劇ですね。
谷口さん:(ニッコリ)
ふとめ:メーテル?メーテルなの?
ぎょろめ:ふとめちゃん、樽見鉄道だからね。
奥山さん:残念ながらメーテルは出てきません(笑)。ですが、ちゃんと許可をとって「スリーナイン」という名前を使わせていただきました。
ぎょろめ:そうなんですか!?

谷口さん:はい。お話はたまに時空を超えちゃったりするファンタジーなので、そういうところで「スリーナイン」という名前がいきてきます。内容自体は完全オリジナルの劇で、お客様は貸切の車内で観劇します。途中の駅で役者が乗ってきたり反対に役者が降りて駅に置いてきぼりになったりしますが、それも全て計算して劇になっています。
ふとめぎょろめ:おもしろーい!
谷口さん:ありがとうございます。目的地行きの電車内で30分くらいの劇をしてから、お客様はその目的地で街歩きをします。それはストーリーに絡めた街歩きで途中で役者が出てお芝居をし始めたりするんです。
ぎょろめ:その車内のお芝居だけでなく街歩きも含めてシアターキューブリックのイベントなんですね。これって公演中の進行管理もめちゃくちゃ大変ですよね?

奥山さん&谷口さん:大変ですーーーー!
一同:(笑)
谷口さん:でもほら、最近LINEってあるじゃない?LINEグループって…
奥山さん&谷口さん:便利よね~。
一同:(笑)

奥山さん:昔はメールでやってたんですよ。「いまどこにいますか?」とか連絡しあったり。
谷口さん:メールだとごちゃまぜになることがあるから、そういう時は困りますよね。
ふとめ:むしろメールでやってたことに驚きですよ!
奥山さん:そうなんですよ!2008年の銚子電鉄さんとコラボしたときはLINEがなかったので、うまくメールが届かず状況が分からないときにいきなり電車が来て本番が始まったりして慌てましたね。
谷口さん:それが今や「○○を通過しました」ってリアルタイムで連絡できるから便利なんですよ。
ぎょろめ:懐かしい雰囲気の劇の裏には現代的なテクノロジーが使われていたんですね。
奥山さん谷口さん:便利になったわね~。
一同:(笑)

奥山さん:トランシーバーを持たなきゃいけないかなというくらい本当に大変だったんですよ。
谷口さん:大変でしたけど、たくさんの街の方々が街歩きに協力してくださったおかげで街を巻き込んで演劇で彩れたなと思いますね。
ぎょろめ:新しいエンターテイメントの形というか、そういう新しいジャンルですよね。
谷口さん:そうですね。街そのものを舞台にすることで演劇にふれてもらう機会になったらいいなと思います。
ぎょろめ:街の人もある意味登場人物なわけですもんね。

奥山さん:はい。実際に住んでいる方のお名前やお店の名前がストーリーに出てきたりします。劇を観終わった後にその場所や人に会いに行くと「劇中に出てきた」という風にマインドが変わるのでそんなところも特徴ですかね。
ぎょろめ:体験型のRPGみたいな。
谷口さん:そんな感じですよね。行きの電車でお芝居を観てからたどり着いた街の中を探検して、帰りの電車でまたお芝居を観て終わるっていう。
ふとめ:やる側はすごく大変そうだけど、とても楽しそう!

“帰ってきたキューピッドガールズ”とは

ぎょろめ:奥山さんと谷口さんはさきほどお聞きしたお芝居の活動の他に「帰ってきたキューピッドガールズ」としてもご活躍されていますが、改めてそのコンセプトなどをお話いただけますでしょうか?
奥山さん:はい。「帰ってきたキューピッドガールズ」はすみだと商店街を応援するヘンテコアラサ…もう最近はアラフォーだね、アラフォーアイドルです。
谷口さん:最近アラフォーになったんです。
一同:(笑)
ぎょろめ:そこをちゃんと更新するのがさすがです。

奥山さん:はい。ちょっと脱線しましたが、この活動のきっかけの一つは東京スカイツリーの開業です。開業を機にもっと多くの方に商店街へ来てほしいという下町人情キラキラ橘商店街事務局長の大和さんのお気持ちと、私たちの「すみだと商店街を元気にしたい」という気持ちが一致して、まずはこの下町人情キラキラ橘商店街で活動させていただけるようになりました。そこがスタートで今では商店街だけでなく、すみだ全体とそれから全国の商店街を盛り上げようと色んなイベントに参加していますよ。

ぎょろめ:すみだや商店街への愛がみなさん深いんですね。
奥山さん:そうですね。そんなもので人一倍すみだへの愛が強いわたしたちは、すみだから一歩外へ出ると姿が見えなくなります。
ふとめぎょろめ:・・・え?
奥山さん:っていう設定ね、設定。
ぎょろめ:なるほど、一回飲み込みますね。すみだから一歩外へ出ると見えなくなる…。
ふとめ:消えるんじゃなくて見えなくなるんですね。
奥山さん:そうなんです。心の清い人には見えなくなります。
ぎょろめ:ふとめちゃん、わたしたちはきっとみなさんの姿が見えなくなるはずよね。
ふとめ:今度試してみようね。

奥山さん:姿が見えなくなるんですが、ただ一つ商店街から商店街だと・・・。
奥山さん谷口さん:「ワープ」できる。

ふとめぎょろめ:・・・ん?
一同:(笑)
ふとめ:たとえばここキラキラ橘商店街から鳩の街通り商店街へワープできるってこと?
谷口さん:鳩の街通り商店街は墨田区内なので普通に行けますね、徒歩で。
奥山さん:たとえば浅草とか墨田区の外にある商店街に行くときにワープします。
ふとめ:なるほど、区外に出ると姿が見えなくなる(っていう設定)けど、商店街では存在できるから商店街に行くときはワープで移動するんですね(笑)

谷口さん:そうですそうです。浅草や五反野に行ったことがありますし、宮城県の商店街にも行ったことがありますね。
ぎょろめ:私たちもすみだ北斎美術館以外の美術館に行くときはワープしようね、ふとめちゃん。
ふとめ:勉強になるね。
ぎょろめ:墨田区内の商店街だけでなく、時には全国の商店街を元気にするアイドルなんですね。
谷口さん:おそらく私たちが元気で暖かい商店街の当時を知る最後の世代なので応援していきたいですね。

ぎょろめ:なるほど。そもそもなんですけど、ユニット名に「帰ってきた」とありますがみなさんはこの商店街出身の方々なんですか?
奥山さん&谷口さん:そう。そうなんです。
谷口さん:私は「鳥の谷口」というお店で…
奥山さん:私は「オクヤマ化粧品店」っていうお店の看板娘です。
ぎょろめ:これって本当にあるんですか?
奥山さん&谷口さん:設定です。
一同:(笑)
ぎょろめ:揃いも揃って…。
ふとめ:いいじゃないの、素敵ですよそういうの。

谷口さん:それぞれのお店の看板娘で、かつて商店街でアイドル活動をしていたんだけれども「わたしたち普通の女の子に戻ります」と言って惜しまれつつ引退したんです。
奥山さん:という設定です。
谷口さん:引退したあとに商店街の元気がなくなってきて寂しいので「やっぱり応援したい!」という気持ちが募って復活したんです。
奥山さん:っていう設定ね。
一同:(笑)
ぎょろめ:なるほど、だから「帰ってきた」とついているわけですね。そういうリアルな設定があるからこそ地域に愛されているんでしょうね。
谷口さん:どこまで設定なのか分からないですもんね。
ぎょろめ:結構信じちゃいますよね。

奥山さん:そうなんですよ。最初の頃は商店街にお店を探しに来られた方がいらっしゃいました。私たちがそれぞれ営業する店を探しにですね。
谷口さん:そうそう、私はブログをやっていてたまに検索ワードを調べるんだけど、「鳥の谷口 場所」っていうワードが上位にあがってきたことがありますね(笑)
ふとめ:てっきり路地裏にあるお店がそうなのかなって思ってたんですけど、架空のものだったんですね(笑)
奥山さん:そう、焼き鳥屋さんで「谷口さんいますか?」って言う人もいるくらい設定がなじんでいるんですよね。

ぎょろめ:お店は設定上のものであっても早朝のゴミ拾いとか、商店街の活動にも参加されていますよね。
奥山さん:そうですね。ゴミ拾いはもちろん、商店街のイベントに出演したりとか様々ですね。
ぎょろめ:設定を飛び越えて本当に商店街の住人みたいになってますよね。
谷口さん:イベントなんかで商店街としての出店を出したりすると、お店のことがあって商店街の人はずっと出店にいられないことがあるんですよ。そんな時には私たちが代わりに手伝ったりします。フランクフルトを焼いたりとか。
ぎょろめ:なんでもやるんですね…。
奥山さん:できることは何でもやります!
ふとめぎょろめ:勉強になります…!

「寺島浴場の怪人」

ぎょろめ:続いてですが、皆さんは墨田区の文化芸術プログラム“隅田川 森羅万象 墨に夢”通称「すみゆめ」の一環としてお芝居を披露されますが、今回はどのような内容か教えていただけますでしょうか?
奥山さん:はい。「寺島浴場の怪人」というタイトルなのですが、なんと営業中の銭湯を舞台にしてお芝居します。
ぎょろめ:お客様は・・・。
奥山さん:大丈夫です。ちゃんと衣服を着たままご観劇いただけます。
ぎょろめ:よかった・・・。
奥山さん:銭湯の洗い場にイスを並べるのでお客様はそこにおかけいただき、湯船やその周りにあるあらゆるものを使って役者がお芝居しますよ。脱衣場から役者が入ってきたりもしますね。なので銭湯の空間全てを劇場として使用します。
ふとめぎょろめ:面白そう!

谷口さん:今はもうなくなってしまったんですが、かつてあった曳舟湯で「曳舟湯の怪人」というお芝居をしたんです。「寺島浴場の怪人」はそのリメイク作品ですね。劇は建設途中の東京スカイツリーがある街を舞台に生まれも育ちも墨田区の女性がとある浴場に迷い込むところから始まります。その浴場に入ると、自分の幼少期の出来事などが起こる・・・というような不思議な物語です。
ぎょろめ:なるほど、続きが気になりますね。あとちょっと気になったのがスケジュールに「まち歩き」のある日があると思うんですけど、これはお芝居とセットなんですか?
奥山さん:そうなんです。お芝居を観る前に東向島駅に集合して寺島浴場へ向かう道中のスポット巡りと物語に関連する場所を巡ります。なのでまち歩きをすると、物語を一層楽しむことができます。もちろん、公演のみお楽しみいただくこともできます。

ぎょろめ:まち歩きは役者さんが一緒に歩いてくださるのですか?
奥山さん:そこはですね・・・
谷口さん:今回は・・・
奥山さん谷口さん:わたしたちがナビゲートします!
ぎょろめ:え!?
奥山さん:今回の劇では出演こそしませんが、まち歩きで精一杯盛り上げます!
ぎょろめ:まち歩きに参加するとお二方にお会いできるんですね!?
谷口さん:会えます!

ぎょろめ:これは行ってみたいですね。あと、このお風呂券付きというチケットはなんですか?
奥山さん:はい。公演後、浴場は通常通り営業するのでご観劇いただいた流れでお風呂にも入れるというチケットになってます。詳しくはシアターキューブリックのホームページをチェックしてください!
ぎょろめ:盛り沢山な一日ですね。ということは全て楽しむとなると、「まち歩き」「公演」「お風呂」みたいな流れになるんですね。
奥山さん:そうですね。12時にまち歩きがスタートして、14時からお芝居を観ていただき、15時30分からお風呂を楽しめるといった流れですね。
ぎょろめ:まち歩きで疲れてもお風呂に入ってリフレッシュできるんですね!楽しい!
谷口さん:そうです!スペシャルコースです!
ふとめ:撤収も大変そうですね。
奥山さん&谷口さん:そうなんです~!
一同:(笑)

ぎょろめ:これは絶対楽しくなるなあ・・・。それでは最後にこの記事をご覧になっているみなさんへメッセージをお願いいたします。
奥山さん:はい。この「寺島浴場の怪人」はですね、ノスタルジックな下町の銭湯が演劇空間になっています。まち歩きもご参加いただくといつも見慣れた墨田区の景色がちょっと特別なものになると思いますので、ぜひ遊びにいらしてください。
谷口さん:そして私たち「帰ってきたキューピッドガールズ」は毎週土日のどちらかで下町人情キラキラ橘商店街そばの原公園で歌や踊りなどを披露しています。詳しくはブログをチェックしてくださーい!
ぎょろめ:今回はシアターキューブリック、そして「帰ってきたキューピッドガールズ」の奥山静香さんと谷口礼子さんにお越しいただきました。ありがとうございました!
ふとめ:ありがとうございました!
奥山さん&谷口さん:ありがとうございました!

つながる

墨田区

恒例の「人つながる墨田区」ポーズで幕を閉じた輪旅第十二弾。

遊園地のようににぎやかで元気のある街ってワクワクしますね。

「シアターキューブリック」、そして「帰ってきたキューピッドガールズ」のこれからの活躍に乞うご期待!

輪旅第十三弾は10月上旬公開予定!

墨田区公式フェイスブックでは輪旅オフショットも公開中。

北斎編はこちら すみだ人編はこちら